軽自動車の車検費用の相場はいくら?
軽自動車の車検では、どの程度費用がかかるのか、内訳や相場が気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、軽自動車の車検費用の内訳や依頼先ごとの相場について解説しています。依頼先のメリットとデメリットについても紹介していますので、車検を出す際の参考にしてみてください。
軽自動車の車検にかかる内訳は?
軽自動車を車検へ出す際に、費用の相場はどれくらいになるのでしょうか。
普通自動車とどの程度費用が違うのか、どのような費用が必要となるのかなど、まずはその内訳についてかんたんに整理してみましょう。
一般的な軽自動車の車検における法定費用の内訳
一般的な軽自動車の車検費用の内訳は、大きく「税金(軽自動車重量税)」「検査手数料(収入印紙)」「自賠責保険料」「整備点検費用」の4つに分けられます。
このうち、重量税と検査手数料、保険料が法定費用となります。
2020年4月現在、検査手数料については1,100円~1,400円となっており、自賠責保険料は車検が残っている状態で更新する場合は24カ月で21,140円となります。
また、2020年11月に更新されたエコカー減税により、軽自動車重量税は0円~8,800円となっています。
自賠責保険・検査手数料の内訳(2020年4月現在)
自賠責保険の金額は、加入する期間によって費用が異なります。車検時にまだ車検が残っている場合は24カ月加入で21,140円となりますが、車検が切れている場合は25カ月で21,780円、新車購入で3年後の車検まで保険が必要となる場合は37カ月で29,550円となります。
検査手数料は通常1,400円となりますが、保安基準適合証が出せる工場へ検査を依頼した場合は1,100円となります。
エコカー減税による軽自動車重量税の内訳(2020年11月現在)
軽自動車の重量税については、乗用車と貨物車によっても異なり、さらにエコカー減税の対象となっているかによっても費用が異なります。
自家用乗用車の軽自動車で2回目以降の車検の場合、エコカー以外の車は経過年数によって8,800円(18年)、8,200円(13年)、6,600円(13年未満)に分けられ、エコカー減免対象車は5,000円となります。
このように、エコカー減税がないものとした場合でも、軽自動車の車検でかかる法定費用はおよそ3万円前後となり、ここに点検整備費用が加わります。
依頼先ごとの車検費用の相場とは?
点検整備費用を含めた車検費用は、車検を依頼した先によって異なります。依頼先ごとの車検費用の一般的な相場は、以下のようになります。
ディーラー
ディーラーへ車検を依頼した場合の整備費用相場は、およそ50,000円~100,000円となります。車検の時期が近づいてくると、ディーラーからお知らせが届くことが多いため、そのままディーラーへ車検を依頼している人もいるかもしれません。
ガソリンスタンド・車用品店
ガソリンスタンドや車のパーツなどを販売している用品店でも、車検の依頼をすることができます。ガソリンスタンドや車用品店へ車検を依頼した場合の整備費用相場はおよそ30,000円~70,000円ほどとなります。
整備工場
自動車の修理や整備をおこなっている整備工場へ車検を依頼することも可能です。整備工場へ依頼した場合の整備費用相場は50,000円~70,000円ほどとなります。
トータルで見た場合の軽自動車の車検費用は、普通車に比べると100,000円程度安くなることが多いようです。
費用の相場だけを見るとガソリンスタンドやカー用品店の整備費用が比較的安く、ディーラーへ依頼した場合は高めとなることがわかりますが、依頼先によってメリットとデメリットがあるため、車検を依頼する際にはしっかりと両方を把握しておくとよいでしょう。
依頼先ごとのメリット・デメリットとは?
車検の依頼先ごとにあるメリットとデメリットは、それぞれ以下のようになります。
ディーラーへ依頼した場合のメリット・デメリット
ディーラーへ依頼した場合のメリットは、純正パーツを使用してメーカーならではの丁寧な点検・整備が受けられ、日程も調整しやすい点です。一方で、他の依頼先よりも整備費用が割高となるデメリットがあります。
ガソリンスタンド・車用品店へ依頼した場合のメリット・デメリット
ガソリンスタンドやカーパーツショップなどへ車検を依頼するメリットは、費用を安く抑えられる点でしょう。ショップやスタンドで使えるポイントや割引など、特典がついてくる場合もありお得感がありますが、肝心の整備点検の技術がまちまちであり、お店によっては「安かろう悪かろう」となる可能性もあります。
整備工場へ依頼した場合のメリット・デメリット
整備工場へ依頼した場合、費用面ではガソリンスタンドや車用品店よりも高めとなりますが、ディーラーよりも安い価格で、プロの手による確かな整備が可能です。
以前は予約がしづらいというデメリットもありましたが、近年ではWeb上から直接予約の申し込みができるなど、オーナーが直接整備工場を利用しやすい環境が整いつつあります。
まとめ
軽自動車の車検は、法定費用と整備点検費用に大きく分けられ、法定費用については車種や年式などによって異なり、整備点検費用は依頼先によって異なります。ディーラーは費用が高く、ガソリンスタンドや車用品店は割安な反面整備の技術に不安が残ることもあるため、手軽に予約できるなら整備工場へ車検を依頼するのがおすすめです。