【板金塗装】修理か交換の見積もり判断基準とは?
損傷を確認して見積りを作成する際、工場で判断が分かれるのが、部品を交換するのか修理するのかがあります。これによって修理内容や手順、修理金額、仕上がりについても違いが出てきます。判断は損傷の状況や自費で修理するか保険使用で修理するかによっても変わり、ケースバイケースになりますが判断の要素を金額・技術・経営の3つの面から見ていきます。
1,判断の要素(金額)
当選交換した方が修理した場合よりも修理代は高価になります。
修理の工賃(板金+部品脱着)が交換の部品代+工賃の70%以下なら修理する。これを損傷範囲全体からみて判断する必要があります。
また、パネル内の1/3以上の損害ならば交換、それ以内ならば修理といった見方もあります。
2,判断の要素(技術)
板金修理ができるができないかで判断する。
これは作業者の熟練度によってもかわってきます。また、板金すると強度が落ちるので強度を保つ意味で交換する場合もあります。
最近の鋼板は高張力鋼板や超高張力鋼板が使用されている部位が多くあり、予想以上に修理時間が掛かってしまうとか、板金修理したことによって鋼板の強度が低下してしまう可能性があります。
判断の要素(経営)
お客様の希望や保険会社の意向を無視することはできません。
お客様は保険で修理するからすべて新品交換してほしいと希望することがあります。
また、保険会社は修理できるものは極力修理して、出来るだけ損害金額を下げたいと相反する意向があります。
その間でお客様に説明説得することもあり、反対に保険会社にお客様の意向を無理押しすることもあります。
金額を安く抑えて修理したい時はリサイクル部品(中古部品)を使用して取替えます。部位や損傷によっては修理するよりもリサイクル部品交換の方が安い金額になることもあります。
また、内板骨格部分を交換すると後々事故車扱いになり、下取り査定が下ってお客様に不利益を与えることになります。本来は交換だけれども無理に修理するなんてこともあります。
まとめ
鈑金塗装を修理するか、交換するかの判断はプロの目から見ても難しい場合があります。修理をする際にも、かなりの技術力が必要になることがあります。鈑金塗装を依頼するときは、確かな技術力がある工場へ依頼するようにしましょう。
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